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お知らせ・活動報告

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NEAR 「認知機能リハビリテーション」

『統合失調症と認知機能障害』

統合失調症の症状と言えば幻覚・妄想などが挙げられますが、近年では認知機能障害が注目されています。認知機能とは、記憶力・注意力・遂行機能・問題解決能力など脳が司るはたらきのことです。成長とともに学習されて自然と能力が向上していくため、普段意識することはありませんが、家事や仕事、勉強などをよりスムーズにしてくれます。統合失調症では、この認知機能に障害があることが研究によって明らかにされています。認知機能障害は、勉強や仕事、人間関係がうまくいかないなど社会生活に影響を及ぼします。そして薬物治療によって幻覚や妄想などの症状が改善されても残存するため、患者様の社会復帰を困難にしています。この認知機能障害に対する治療が認知リハビリテーションです。NEARは認知リハビリテーションのひとつで、当院では平成28年から導入しています。「どうして出来ないの?」という周囲からの評価でつらい体験をした患者様は、失敗を避けようとするため活動を制限してしまいます。NEARなどの学習によって認知機能を改善することで、“自分でもできる”という自信を獲得し、社会へ踏み出す一歩になると期待されます。

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