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行動制限最小化委員会より  【研修会内容】

こんにちは。行動制限最小化委員会です。

2022年度がはじまり、4月に入職した新入職員も業務に慣れてきた頃になるのではないでしょうか。

さて、今回は、先月実施致しました。病棟内での医療安全の観点から、行動制限についての研修会を実施致しましたので、その内容について簡単にご紹介したいと思います。

まず、新入職員の方をターゲットにしておりましたので、行動制限とは何か?ということを説明いたしました。口頭だけでは、イメージができないと考え、実際の隔離室の様子や、拘束帯も見てもらいながらの説明としました。

医療安全の観点からということで、行動制限中に起こる可能性のある事故、主に隔離中や拘束中などに当院で起きたインシデントを元に説明しました。隔離中では、自傷・自殺企図が多くみられること、食事中などの窒息にも注意が必要であることを説明し、拘束中は、やはり、二次障害である、下肢深部静脈血栓症(所謂エコノミークラス症候群)があり、対策として、下肢のマッサージの方法や弾性ストッキングの適切な使用について伝達しました。また、昨今では、行動制限の長期化や行動制限による訴訟問題も世間で問題となっている事を伝達し、家族や本人への告知義務、説明の重要性について伝達を行いました。

行動制限最小化委員会の取り組みの一部ですので、行動制限が治療の1つであり、代替手段のない場合の方針であることが大前提である。行動制限が実施されないように患者様の話を聞いたり、患者様と積極的に関わりを持つことが最も重要であると説明して、研修を終えました。

当会に入職された職員が、精神科病院の職員として、行動制限の知識を持ちながら、適切な個別看護の実践で行動制限が必要最小限となるよう業務に取り組んで頂きたいと思います。

行動制限最小化委員会 長谷川

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