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薬局より【効うつ薬について】

こんにちは。薬局です。


今月は先月に引き続き抗うつ薬についてです。

抗うつ薬は、おもに3つの神経伝達物質①セロトニン(不安や落ち込み)、②ノルアドレナリン(意欲や気力)、③ドパミン(興味や楽しみ)を増加させて、バランスを整えることで効果を発揮します。


イミプラミン(🄬イミドール)は、今でも第一線で活躍している薬です。その後、イミプラミンと同じように3つの環をもつ構造の薬剤が開発され、これらは三環系抗うつ薬と呼ばれるようになります。イミプラミンのほか、クロミプラミン(🄬アナフラニール)、アミトリプチリン(🄬トリプタノール)、アモキサピン(🄬アモキサン→発売中止)等が第一世代と呼ばれ、三環系抗うつ薬に分類されます。


第一世代の三環系はセロトニンの濃度を高める作用が強く、不安や焦燥を抑える一方でセロトニン以外の神経伝達物質にも作用することから、口の渇き、便秘、排尿障害、視調節障害(かすみ目等)などの副作用があります。

この副作用を逆に利用して遺尿症や夜尿症の治療に使うこともあり、また、薬剤によっては睡眠改善効果や疼痛緩和など、うつ状態の改善以外にも使われることがあります。


ミアンセリン(🄬テトラミド)は四環系の代表的な薬剤で、三環系の副作用を少なくすること等を目的に開発され、上記の副作用は少ない反面、眠気の副作用があらわれるため、寝る前に服用されることが多く、場合によっては睡眠薬として使われる事もある薬です。


トラゾドン(🄬レスリン、デジレル)は三環系でも四環系でもありませんが、

第二世代の抗うつ薬に含まれています。四環系同様眠気が比較的強いため、睡眠薬として使われる事もあります。


1990年代に入るとSSRI,SNRIと呼ばれているさらに副作用を少なくした薬剤が登場し、現在は病状や生活スタイルにあわせた抗うつ薬を選択しやすくなっています。


次回はそのSSRIの抗うつ薬をご紹介します。

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