栄養士の豆・知・識
テーマ:「鉄分補給で貧血改善」
「こんにちは。栄養課です」
皆様は普段の食事で鉄分を意識して食事をしているでしょうか。鉄分は成人男性で1日7.5㎎、成人女性で6.5㎎摂る事が推奨されています。(年齢などで変化します)
特に女性は鉄分が不足での鉄欠乏性貧血のリスクが高いため、普段からの食事を意識する事が大切です。
今日は鉄分について説明させて頂きます。
①「鉄分が不足すると」
鉄分が不足する事で貧血症状や不定愁訴のリスクが高くなります。
・立ち眩みや目まい
・全身の倦怠感や疲労感
・爪の異変(匙状爪)
・動機息切れ
②原因
(病的原因)
胃潰瘍や大腸がんなどによる大量出血や腎機能の低下
(不規則な食生活 )
・無理な食事制限や欠食
・インスタント食品や外食などのメニューの偏り
・主菜料理の不足(ごはんやパン、麺料理のみの食事)
・ビタミン類の不足
③食事療法
Ⓐ 「たんぱく質」「鉄分」「ビタミン」が予防に大切。
・「タンパク質」 鉄分と結合して体内に鉄分を運搬する役割
(肉や魚、卵、大豆製品に豊富)
・「鉄分」 貧血に重要な栄養素、動物性と植物性がある
非ヘム鉄:植物性の食材に含まれる鉄分で吸収が悪い。
(・ひじき ・切干大根 ・ほうれん草 ・大豆製品に豊富)
ヘム鉄 :動物性の食材に多く含まれる鉄分で吸収が良い。
(・レバー ・貝類 ・卵 ・赤身肉や魚に豊富)
・「ビタミン」 ビタミンC:鉄分の吸収率を向上、植物性の鉄分にも有効
(新鮮な野菜や果物に豊富、柑橘類の果汁を利用する)
葉酸、B12:赤血球を作るのに大切な栄養素
(動物性食材や緑黄色野菜に豊富)
Ⓑ果汁やお酢を利用
鉄分を多く含む食材に柑橘類の果汁やお酢を加えて吸収率を向上(植物性にも有効)
Ⓒ食事中の緑茶、コーヒーなどは控える
タンニンといった成分が鉄の吸収を阻害。
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