栄養士の豆・知・識
テーマ:「脂質異常症の食事療法」
「こんにちは。栄養課です」
皆様は脂質異常症といった疾患はご存知でしょうか?
脂質異常症とは、血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる、あるいは少なすぎる状態をいいます。
脂質異常症に自覚症状はなく、放置する事で糖尿病や高血圧、高尿酸血症、脂肪肝、心疾患、脳梗塞などの様々な疾患を合併する事が多いです。
本日は中性脂肪(TG)型脂質異常症について説明させて頂きます。
中性脂肪(TG) 150㎎/dl以上
中性脂肪は私たちのエネルギーの糖質(ブドウ糖など)が不足した際に補うエネルギー源です。
体内に取り込んだエネルギーが余った際に肝臓で中性脂肪が合成されます。肝臓で増えすぎれば脂肪肝、皮下組織で増えれば肥満に繋がります。
砂糖や脂肪が多く入った食べ物や飲み物、アルコールなどを頻繁に摂る人は注意が必要です。
改善のポイント
①体重を見直す
BMIが18.5~22~25に当てはまっているか確認。 25以上は肥満であるため注意しましょう。
(身長m×身長m)×25以下の体重を目標。
➁一日の必要カロリーを見直す。
標準体重×30で一日の必要カロリーが算出 ( (身長m×身長m)×22=標準体重 )
毎日カロリーオーバーな食生活は肥満、高脂質、高血糖の原因となります。
③食事のポイント
・主食量(ごはん、パン、麺)は適正量。 (これらに偏った食生活は注意が必要です)
・砂糖の入った菓子やジュースの摂りすぎに注意しましょう
・食物繊維をしっかり摂る。(野菜やキノコ、海藻類を摂る習慣をつけましょう。)
・果物の摂りすぎに注意(果物の糖分は中性脂肪の上昇になりやすいため、適度な量を摂りましょう)
りんご 半分 みかん2個 バナナ 1本
ぶどう 10~15粒 苺 8個 キウイ 1個と1/2
(ドライフルーツやジュースは含まれません)
・肉類を選ぶ際は脂肪の少ない物にする。
脂身の多い肉(バラ肉など)を選ぶ際は茹でる、蒸すなどを利用して余分な脂を落としましょう。
脂肪の少ない大豆製品などでタンパク質を補給しましょう。
無理な食事制限や欠食は身体に悪影響となります。
まずは少しずつこれらを取り入れて改善を目標としましょう。
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