厚生労働省は新型コロナウィルスをめぐって、ネット上で間違った情報が拡散しているとして正しい情報に基づいて冷静に対応、行動してほしいと呼び掛けている。厚生労働省によると、ネット上に「入院注意の重傷者が抜けだして、観光地でウィルスをまき散らしている」などの間違った情報が拡散しているという。また、チャーター機で中国から帰国してきた日本人ウィルス検査を行うなどしている国立医療研究センターへは、外国人への差別につながる内容のメールが寄せられたという。厚生労働省には、感染者の診療にあたった病院関係者の家族が差別的な扱いを受けたという。(2020年2月1日 厚生労働省結核感染課 梅田浩史室長会見 NHK報道) いつも災害や感染症が広がるとデマの情報が世の中に蔓延します。インターネット、SNSなどといった、発信すれば即広がるといった環境が整った情報社会の現代で受け手側も情報を正しく取捨選択する術を身につけなければなりません。 特に、医療者はそうしたことに意識を高く持つべきであると思います。医療者は患者様の生命にかかわる業務を取り扱います。その中で、誰かに勧められたり大きく宣伝されたりしているというだけで、健康法や治療法を選ぶのは危険です。その方法が「エビデンス」に裏付けされたものである事を知った上で選択することの重要さは、それがその人の生命にかかわる問題である以上いくら強調しても強調しすぎることはありません。健康・医療情報を選択する時にはインターネット、SNSなどのデマや根拠のない様々な情報源から得られる健康情報の背後にある「エビデンス」を理解して正しく判断することが大切だと思います。
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